開催案内

「第69回Q-LEAP量子AIセミナー」のご案内(2024年12月3日開催)

「第69回Q-LEAP量子AIセミナー」のお知らせです。
今回は、大阪大学大学院基礎工学研究科の伊藤 優輝 氏によるオンラインセミナーを行います。
参加を希望される方は下記の参加登録フォームよりご登録をお願いします。

参加登録フォームへ

  • 日時: 2024年12月3日(火) 13:00~14:00
  • 場所: オンライン(ZOOM)
  • 講演タイトル: 多変数量子信号処理で構成可能な関数の多項式時間構成的判定アルゴリズム
  • 講演者: 伊藤 優輝 氏(大阪大学大学院基礎工学研究科 修士課程二年)

概要:
量子信号処理 (QSP) [1,2]やその拡張である量子特異値変換 (QSVT) [3]は,素因数分解や逆行列計算,ハミルトニアンシミュレーションなど多くの量子アルゴリズムを統一して理解する枠組みを与えた.このように多くの量子アルゴリズムの基盤となったQSPを多変数に拡張した多変数量子信号処理 (M-QSP)が提案されており[4],多変数関数を振幅に埋め込む量子アルゴリズムなどへの応用が期待されている[5].しかし,どのような関数であればM-QSPで構成可能であるかの必要十分条件は現状分かっていない.そこで我々は,与えられた一般の多変数Laurent多項式の組がM-QSPで構成できるか否かを多項式時間で判定する古典アルゴリズムを提案した[6].同時に,提案手法はM-QSPを構成するために必要なパラメータの選択方法も与える.これらの結果は,更なるM-QSPの実用的なアプリケーション開発に貢献すると期待される.今回のセミナーでは,QSP・QSVT・M-QSPのレビューを行い,この成果について詳細を発表する.
[1] G. H. Low, et al., Phys. Rev. X 6, 041067 (2016).
[2] G. H. Low, et al., Phys. Rev. Lett. 118, 010501 (2017).
[3] A. Gliyén, et al., STOC (2019).
[4] Z. M. Rossi, et al., Quantum 6, 811 (2022).
[5] H. Mori, et al., arXiv:2409.07336 (2024).
[6] Y. Ito, et al., arXiv:2410.02332 (2024).


本セミナーシリーズは量子AIやその周辺分野に関する最近の研究内容などを共有するために企画した、オープンなセミナーです。
皆さまのご参加をお待ちしています。