「第72回Q-LEAP量子AIセミナー」のお知らせです。
今回は、大阪大学大学院基礎工学研究科の中山 昌勲 氏によるオンラインセミナーを行います。
参加を希望される方は下記の参加登録フォームよりご登録をお願いします。
- 日時： 2025年1月21日（火） 13:00～14:00
- 場所： オンライン（ZOOM）
- 講演タイトル： Explicit quantum surrogates for quantum kernel models
- 講演者： 中山 昌勲 氏（大阪大学大学院基礎工学研究科 博士課程一年）
概要：
量子機械学習は、量子計算を活用することで機械学習タスクを加速する可能性があるため、近年注目を集めている。量子機械学習は、大きく明示的モデルと暗黙的モデルという2つのモデルに分類される。暗黙的モデルは訓練誤差が小さいという利点を持つが、予測コストが高いという課題がある。一方で明示的モデルは予測コストが低いものの、勾配消失問題による大きな訓練誤差が課題である。
本研究では、このトレードオフを克服するために、explicit quantum surrogate (EQS)というモデルを構築する量子古典ハイブリッドアルゴリズムを提案する。EQSは、暗黙的モデルと明示的モデル両方の利点、すなわち小さい訓練誤差と低い予測コストを兼ね備えている。
さらに、勾配消失問題を大幅に抑制することで、量子機械学習の実用性を飛躍的に向上する可能性がある。
原論文
Nakayama, Akimoto, Hayata Morisaki, Kosuke Mitarai, Hiroshi Ueda, and Keisuke Fujii.
“Explicit quantum surrogates for quantum kernel models.”
arXiv preprint arXiv:2408.03000 (2024).
本セミナーシリーズは量子AIやその周辺分野に関する最近の研究内容などを共有するために企画した、オープンなセミナーです。
皆さまのご参加をお待ちしています。