開催案内

「第77回Q-LEAP量子AIセミナー」のご案内(2025年5月27日開催)

「第77回Q-LEAP量子AIセミナー」のお知らせです。
今回は、大阪大学 量子情報・量子生命研究センターの作花 健也 氏によるオンラインセミナーを行います。
参加を希望される方は下記の参加登録フォームよりご登録をお願いします。

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  • 日時: 2025年5月27日(火) 16:00~18:00
  • 場所: オンライン(ZOOM)
  • 講演タイトル: 大規模言語モデルを活用した量子特徴マップの自動構築と自律的な改善
  • 講演者: 作花 健也 氏(大阪大学 量子情報・量子生命研究センター 特任研究員

概要:
量子機械学習は、古典的な機械学習を凌駕する表現能力や高速化が期待されており、理論的研究のみならず応用面においても研究が活発に行われています。その中でも、量子特徴マップは、古典データを量子状態へエンコードする手法として、幅広く用いられています。しかし、特定のタスクに依存しない汎用的かつ高性能な量子特徴マップを人手で設計するためには高い専門性を必要とするため、量子機械学習の大きな課題の一つとして知られています。本発表では、こうした課題に対して、大規模言語モデル(Large Language Models, LLM)の推論能力を活用し、量子特徴マップの設計プロセス全体を自動化することを目指した研究 [1] を紹介します。本研究では、LLMを用いたエージェントシステムを構築し、量子特徴マップのアイデア創出から回路生成、評価、改良に至るまでの一連の設計プロセスを自律的に実行可能なフレームワークを提案しました。本講演では、これまでの量子回路自動設計に関する取り組みを概観した上で、本研究のアプローチと特徴について説明し、LLMと量子機械学習の融合がもたらす今後の可能性と展望について紹介します。 [1] K. Sakka, et al., arXiv:2504.07396 (2025).


本セミナーシリーズは量子AIやその周辺分野に関する最近の研究内容などを共有するために企画した、オープンなセミナーです。
皆さまのご参加をお待ちしています。