開催案内

「第82回Q-LEAP量子AIセミナー」のご案内(2025年9月16日開催)

「第82回Q-LEAP量子AIセミナー」のお知らせです。
今回は、株式会社QunaSysリサーチインターン / 東京大学大学院理学系研究科博士課程一年の上野 和雅 氏によるオンラインセミナーを行います。
参加を希望される方は下記の参加登録フォームよりご登録をお願いします。

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  • 日時: 2025年9月16日(火) 16:00~17:00
  • 場所: オンライン(ZOOM)
  • 講演タイトル: 流体シミュレーションのための量子回路実装の実証
  • 講演者: 上野 和雅 氏(株式会社QunaSysリサーチインターン / 東京大学大学院理学系研究科博士課程一年

概要:
量子コンピュータの有望な応用先として、数値流体力学(CFD)計算が挙げられます。特に乱流を含む流れのシミュレーションでは膨大な計算コストが必要となるため、量子計算による効率化が期待されています。そのアプローチの一つとして、格子ボルツマン法を量子コンピュータ上で実行する手法が提案されています。この方法はナビエ・ストークス方程式を直接扱う場合と比べて非線形性を局所化でき、カーレマン線形化を通じて量子計算へ拡張可能です。 しかし、既存研究では理論的なアルゴリズム提案にとどまり、流入・流出境界条件の取り扱い方や量子回路での実装は十分に検討されていませんでした。本研究では、これらの課題に対して境界条件の実装方法を検討し、1タイムステップの時間発展行列をオラクルとして構築することで、実際にシミュレーションを行いました。本講演では、その実装手法と計算結果について紹介します。本講演の内容はQunaSysの技術ブログに基づいています。 https://tech.qunasys.com/posts/lbm_circuit_simulation/](https://tech.qunasys.com/posts/lbm_circuit_simulation/


本セミナーシリーズは量子AIやその周辺分野に関する最近の研究内容などを共有するために企画した、オープンなセミナーです。
皆さまのご参加をお待ちしています。