「第83回Q-LEAP量子AIセミナー」のお知らせです。
今回は、東京大学大学院理学系研究科 素粒子物理国際研究センター准教授の吉岡 信行 氏によるオンラインセミナーを行います。
参加を希望される方は下記の参加登録フォームよりご登録をお願いします。
- 日時: 2025年11月25日(火) 16:00~17:00
- 場所: オンライン(ZOOM)
- 講演タイトル: 弱トランスバーサルゲートの理論とアーキテクチャ
- 講演者: 吉岡 信行 氏(東京大学大学院理学系研究科 素粒子物理国際研究センター准教授)
概要:
Eastin-Knillの定理により、単一の量子誤り訂正符号におけるトランスバーサルなゲートのみを用いて誤り耐性のある万能量子計算を実行することはできません。そのため、通常は魔法状態のテレポーテーションによって万能性を獲得しますが、魔法状態工場の時空間オーバーヘッドの大きさが課題となります。本講演では、確率的に非クリフォード演算を実現する「弱トランスバーサルゲート」の概念を提唱し、表面符号やBB符号を含む、非常に広範なCSS符号において、多体Pauli回転ゲートが弱トランスバーサルであることを示します。魔法状態工場を用いない新たなアーキテクチャを導入し、特にmegaquop領域において、従来よりも数十倍から100倍程度の量子リソースの削減が可能となることを紹介します。 [1] N. Yoshioka, A. Seif, A. Cross, A. Javadi-Abhari, arXiv:2510.08290.
本セミナーシリーズは量子AIやその周辺分野に関する最近の研究内容などを共有するために企画した、オープンなセミナーです。
皆さまのご参加をお待ちしています。

